MUKU-DATA  浜栴檀(ハマセンダン)ミカン科  SOLDOUT

2017 4月に某所にて玉椿材として購入したもの
「玉椿(マタツバキ)」・・
なんて品のいい名前をつけるんだろう・・と
この微妙な色合い、一部数寄屋建築材として支持されていることから
この材の魅力に引き寄せられてことがあった。
しかし、昨年いろんな方と出会いお話する中で、
どうやら玉椿として流通している材が実は浜栴檀という木であることが分かってきた。
玉椿は別名で正式には鼠黐(ネズミモチ)これは認知していたが、
ネズミモチってそんなに大きくなるんかい?と造園屋さんだったかに言われたことがあったが
その先を調べていなかった。
数寄屋系部材の関東、関西の銘木商から「玉椿」材の事を知り、
その後疑うことなく、これが玉椿と思っていたが
実はどうやら浜栴檀だったようです。
数寄屋建築の世界でも既にハマセンダンが玉椿として流通しているかとは思うが・・
実は浜栴檀ってことになりそうだ。
という事で、過去にこのブログ内で「玉椿」と書いてある材は鼠黐ではなく
全てが浜栴檀という事に訂正という事になります。
では、ハマセンダンについてですが、
それが実は材種名が違ったからと言って部材としてどうなのか?と考えると
色合いは褐色で、渋めの色合いは朴木や桑、槐、神代、茶神代と並び、
その渋いトーンは数寄屋部材としてもいいだろうし、和材としての価値も落ちるものではないだろう。
何かどこかで名前だけを取り違えてしまってきたのだろう。
音の響きやありがたさから言えば、
玉椿の方が何だかありがたく感じるけどね。。
この4枚は挽きたての生の状態で購入した材だが(九州方面から来たと言っていた)
今まで購入した玉椿(=実は浜栴檀)はどれも乾燥した状態のものでした。
当時手入れした業者の話では、
この木は乾燥・養生が大変で、灰汁抜きなど手間のかかる材なんだよね・・と言われていたが、
この4枚に関しては桟入れしたのみで(割れ止めは初めから表面のみ塗られていた)
特に野ざらしにして桐材のような灰汁抜きなど行っていないが、別段現段階でどうこうはない。
削った際に、灰汁が出たり、どうかなってしまうのだろうか・・・?
材に関しては私も含めそうだが、
材木屋は聞いた通りのことをそのまま、もしくは少し独自の解釈(良く調べずに)で
公表することがあり、間違った知識が一人歩きしていくことは良くある話。
そこにはきっと悪意はないが、
どこかの時点で誰かが間違い、もっともらしい話にすり替わり、調べもせずに公表してしまう。
せめて自身が販売するものに関しては正しい材種をお伝えする義務があるだろう。
とは言え、弊社にある在庫で、買った際の材種は聞いているが
どうやらこれ違うってものがまだいくつかあり、モヤモヤしている。
販売する際は、正直にこれは〇〇でかったけど、どうやら違っているようで
材種は恥ずかしながら分かりませんって
それでも宜しければ、是非 ってことにしてある。
かなり参考にしている本

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